桝郷春美のブログ

harumiday_桝郷春美のブログ

フリーランスのライターです。執筆記事や日記など。

2018-01-01から1年間の記事一覧

寄稿:劇団態変『イマージュ』「ニライカナイ―命の分水嶺」

自宅に帰ったら、情報誌『イマージュ』72号(2018年冬)が届いていました。劇団「態変」の芸術監督の金滿里さんから依頼を受け、11月に東京で上演された「ニライカナイ―命の分水嶺」のレビュー記事を書きました。 同号に、小説家で大学教授の高橋源一郎さん…

小さな奇跡ーー長谷川書店水無瀬駅前店

2016年、ある方に出会った。この方が生み出す作品のことをペンで届けたいと思った長谷川書店水無瀬駅前店に行った。そこで、とある雑誌に呼ばれている気がした。 はじめまして。編集部に企画を提案した。紆余曲折を経て、今日インタビューが実現した。インタ…

雑誌掲載:『AERA』演劇記事

週刊誌『AERA』11月5日号に記事を書きました。「凝視で生まれる価値観」というタイトルで、p.50の演劇ページに掲載されています。今週末に東京で上演される舞台「ニライカナイ―命の分水嶺」に向けて、金滿里さんにインタビューした記事です。 金さんは、身体…

新今宮のセルフたこ焼きバーに再来。駅のホームに降りた時から、外国人観光客の多さに、一瞬自分が旅人になったかの錯覚を覚えた。 こたびの店員さんは、オカリナ奏者のマットさんではなかった。セルフと忘れてうっかり具材を入れるベスト・タイミングを逃す…

京都ヒストリカ国際映画祭『乙女たちの秘めごと』

京都ヒストリカ国際映画祭が11月4日(日)まで、京都文化博物館で開催されています。今回、縁あって、お二人のフランス人監督をアテンドしたことから、上映作品を観てきました。 ●『乙女たちの秘めごと』The Sower ナポレオン政権下のクーデターを時代背景に…

京都ヒストリカ国際映画祭:『欲望にさそわれて』

京都ヒストリカ国際映画祭が11月4日(日)まで、京都文化博物館で開催されています。今回、縁あって、お二人のフランス人監督をアテンドしたことから、それぞれの上映作品を観てきました。●『欲望にさそわれて』A Violent Desire for Joyフランス革命が時代…

コミュニケーションって、何だ

新今宮のセルフたこ焼きバーに再来。駅のホームに降りた時から、外国人観光客の多さに、一瞬自分が旅人になったかの錯覚を覚えた。 こたびの店員さんは、オカリナ奏者のマットさんではなかった。セルフと忘れてうっかり具材を入れるベスト・タイミングを逃す…

映画「トランスマンツァ・ツアー イタリア・農村回帰の旅」・空き家再生から見るイタリアと尾道

イタリアのドキュメンタリー映画「Transumanza Tour」(Valerio Gnesini監督)上映イベントを取材した記事が、TURNSウェブサイトに掲載されました。7月末、広島県尾道市に足を運びました。記事の前編はこちら。 映画「トランスマンツァ・ツアー イタリア・農…

17年越しに踏み出せた一歩

I have finally started writing documentary about my great-grand father who spent his life in U.S. for 44 years and had kept diaries at the age of 18 throughout finished his life at 85 years old. これまで、ライターの仕事で表現する人のインタ…

英語版Talkin’Aboutリポート「『農』から見る持続可能性――豪州と日本」

7月18日開催の英語版Talkin’About「『農』から見る持続可能性――豪州と日本」には、11名の方がお集まりくださいました。話題提供者は、オーストラリアから来られたポール・アンソニー・ジュードさん。 オーストラリアは食料自給率が9割以上でありながらも、そ…

山納洋さん × 内田樹さん対談記事

スタンダードブックストア心斎橋店で開催された山納洋さん(大阪ガス都市魅力研究室長)と内田樹さん(思想家・武道家)のトークイベントを取材しました。対談の一部を記事にし、TURNSウェブサイトに掲載されました。前半記事はこちら。 “どうすればいいか分…

『僕に宛てて』手紙はいいぞう

突然ですが、一冊の本をご紹介します。『僕に宛てて』 ことば 渕上純子、え デュフォ恭子(湯気カンパニー・2017年)これは絵本です。読み終わった後、誰かに手紙を書きたくなるかもしれません。私も、この本に出会ってから、手紙を書くようになりました。日…

告知:英語版Talkin'About「『農』から見る持続可能性――豪州と日本」

山納洋さん(大阪ガス都市魅力研究室長)との出会いにより、2012年から、こつこつと続けてきた英語版Talkin' About。(山納さんのTalkin' About自体は、それ以前から数多くの蓄積があります。)今回、久しぶりの開催であり、山納さんが渡米される前の最後の…

脱皮?

無事に朝を迎えた。目と鼻の先にある桂川が、なんとか持ちこたえてくれたことの深い感謝。ニュースを見ると、各地で被害が出ていることの痛み。気持ち的な疲れを感じつつ、ベランダの窓を開けると、見たことのない鮮やかな黄色の羽虫がとまっていた。手前は…

川の側に暮らすということ

避難勧告が出て二時間が経った。5年前の桂川氾濫時は昼間だったから、近くの小学校に避難したけど、今回は夜なので家にいる。帰宅すると、つばめが電線に等間隔でとまっていて、いつのまにかできていた蜂の巣に蜂がわらわらと戯れていた。小さな世界が騒が…

わてらの

念願のわてらのより道ツアー、ひっそりと開催。尼崎・戸ノ内にある沖縄の小料理屋さん。ママの家庭料理はどれも美味しい。お気に入りはポテトサラダ。絶品。今日はなかった。余って捨てる日もあるとか。その話を聞いて、ああ、もっと通わないとなと感じた。ま…

西成と外国人とたこ焼き

新今宮のセルフたこ焼きバーに行った。「たこ焼きおいしいよ」と道行く人に声をかけるスタッフのマットさん。カウンター越しに焼き方を教えてくれた後、オカリナで「となりのトトロ」を吹き始めた。次第にお客さんが吸い寄せられ、気付けば14人、店内にひし…

5月3日、阪神支局

5月3日。この日は、ほぼ毎年、朝日新聞阪神支局に訪れている。襲撃事件から31年が経つ今日も、展示室には多くの人々がいた。29歳で犠牲になった小尻知博記者の遺影に焼香し、展示を見る。この場に身を置いて感じることは毎年違うのだけれど、GWの最中に…

京のみやび、会津の義

春の「京都非公開文化財特別公開」が始まった。今回は戊辰戦争・明治維新150年にあたり、ゆかりの社寺や史跡が多数公開されている。ちょうど4月の初めに会津若松へ行ったところだった。明治維新150年の華やぐ京都とは裏腹に、戊辰戦争から150年という会津。…

京のみやび、会津の義

春の「京都非公開文化財特別公開」が始まった。今回は戊辰戦争・明治維新150年にあたり、ゆかりの社寺や史跡が多数公開されている。ちょうど4月の初めに会津若松へ行ったところだった。明治維新150年の華やぐ京都とは裏腹に、戊辰戦争から150年という会津。…

会津のお酒と

会津のお酒をたらふく飲んで、語らう。はじめましての方がほとんどなのだけれど、この「はまなかあいづ文化連携プロジェクト」に思いを持って全国から集っている方々というだけで、なんだか安心感があった。自己紹介だけで二時間。参加者の熱気を浴びながら…