桝郷春美のブログ

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フリーランスのライターです。執筆記事や日記など。

寄稿:劇団態変『イマージュ』「ニライカナイ―命の分水嶺」

自宅に帰ったら、情報誌『イマージュ』72号(2018年冬)が届いていました。劇団「態変」の芸術監督の金滿里さんから依頼を受け、11月に東京で上演された「ニライカナイ―命の分水嶺」のレビュー記事を書きました。

同号に、小説家で大学教授の高橋源一郎さんと、ドラマトゥルクの朴建雄さんも劇評を書いておられます。同じ作品を観ても、視点がこうも違うのか、ということが分かって、とても興味深いです。
私がこの作品を観た時、祖母が旅立って間もないタイミングでした。普段は遠くにあるように思っていた死を目の当たりにして、日常がゆがんで見えた時期に出会った作品。
金さんからは、ただ一言「自由に書いて」と言われていました。その言葉どおり、たがを外して自由に書きました。今、改めて形になったものを手に取り、あの時の状態でしか感じ取れないこと、書けないことが確かにあったなと思います。


劇団「態変」は、身障者の身体そのもの、障がいそのものを芸術表現として見せる身体パフォーマンス集団。とことん突き抜けて、天地がひっくり返るような価値観を身体いっぱいに表現するパフォーマンスは、一度観たら、もう後には引けない。


『イマージュ』は、そんな劇団が、異文化の交差点を創り出したいというコンセプトで、旗揚げから10年経った1994年から刊行し続けている情報誌です。

http://taihen.o.oo7.jp/imaju/imaju.htm