再び、五条ゲストハウスへ
再び行かずにはいられなかった、五条ゲストハウス。先日、オーナーの方の切実な投稿を読んで、カフェを訪れた。そこで、空間に立ち込める旅人の濃厚な気配に魅了されて、再び夜のカフェへ。
カウンターで注文時、スタッフの方と少し長めに目が合った。「もしかして投稿してくれた方ですか」と聞かれた。「どうして分かったんですか」と言うと、「勘で」と微笑む。なんかすごい。
前回「See you tomorrow」と言って別れたイギリスの兄さん、確か今日までの滞在のはず。ちゃぶ台のあるスペースでくつろぎながらいると「おかえりー」と言われて戻ってくる人が。目が合って、にっこり。うん、覚えていてくれた。
少し話して、彼が去り際にフィンランドから来た別の兄さんに声をかける。会話のつなぎ目ができたことで、入れ替わりにそのフィンランドの兄さんがちゃぶ台にやってきて正座した。そこから約3時間、会話が続いた。
フィンランドのバリスタがおすすめの京都のカフェ巡りや、近場の銭湯に行ったらフィンランド由来のサウナがあったこと、漢字をストーリーを交えて英語でゲーム感覚で学んでいることなど。アウトサイダーの視点からの京都は面白い。
このゲストハウスに6日間滞在した印象を聞くと、家に帰ってきたような居心地のよさがあること、互いの旅の経験を共有し合えることをcozy, home of travellers, crossing point, shared adventuresといった表現を使って話してくれた。
帰り際、スタッフの方に、この空間でしか味わえない大切なものがあると今日も実感したことを伝えたら、「僕らもそう思うんです。だからここをなくすわけにはいかないから頑張る」と。
目の奥が熱くなりかけた。
大切なものを守ろうとしている人たちがいる。懸命に、温かく、面白く。二度目の来訪にして、この場所が、また好きになった。