桝郷春美のブログ

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フリーランスのライターです。執筆記事や日記など。

雑誌掲載:『AERA』「はたらく夫婦カンケイ」

2月22日(月)発売の週刊誌『AERA』3月1日号、巻末の連載「はたらく夫婦カンケイ」の取材、構成、執筆を担当しました。

インタビューさせていただいたのは、鈴木潤さんと扉野良人さん。鈴木さんは、子どもの本専門店「メリーゴーランド京都」の店長で、扉野さんは徳正寺のご住職であり、詩人、文筆家、さらに本の装丁も手がける方。

初めてお二人のことを知ったのは、2016年から毎秋、徳正寺さんで開催されている「百年のわたくし」という詩の朗読イベント。お寺が開催場所で、本屋が申し込み窓口。どういうことだろうと思っていたら、後にご夫婦と知りました。

 

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『きりん』という、1948年に大阪で創刊され、23年続いた児童詩投稿誌(尾崎書房-日本童詩研究会)があります。

戦後間も無い時期の日本で、子どもの目を通して紡がれた言葉。『きりん』の魅力を伝える活動をしておられる扉野さんと、その詩に衝撃を受けた鈴木さん。私もイベントでその詩を知り、ずっと心に残っていました。その詩に魅かれるようにして今回の取材につながった気がしてます。

「ここにいてもいいよ、いいんだと互いに認め合える関係が家族になっていくんじゃないかな」と扉野さんがおっしゃった言葉、心に留めておきたくなりました。

この「はたらく夫婦カンケイ」、巻末の小さな1ページではありますが、連載は600回を越え『AERA』の中でも最長寿連載なのだそうです(今号で605組目)。

お寺と本屋、見えない根を共に育てる、お二人の世界観の一端が伝わればと願いつつ、紹介します。

 

*ウェブ転載記事(2/27追加)

https://dot.asahi.com/aera/2021022400051.html