五条ゲストハウスへ

今朝、京都のゲストハウスのオーナーの方の投稿のシェアをたまたま目にした。文章に切実さを感じ、まずは行ってみようと思い立ち、夜のカフェへ。どれだけ深刻なのだろう…とドキドキしながら中に入ると、カフェには旅人らしき3人が、それぞれにご飯食べたりスマホで動画見たりして自分の時間を楽しんでいる様子。奥のソファ席には、京都弁を話すおっちゃん4人が大きな声で話している。

あれ、思ったよりもゆるやか？というのが第一印象。
そのうち、イギリスの兄さんと中国系の若者の話が盛り上がり始めた。どうも滞在中に出入国の状況が変わり、帰国の航路にあれこれ頭を悩ませているようだ。「問題は、とにかく家に帰ること！」と声が強まった。

別の一人が帰ってきて、斜め前の席に。オランダからの旅行者で、今晩が京都の最終日らしい。3日間では足りない、今度はもっと長く来たい、と話していて、京都観光を堪能した様子。明朝に大阪に行き、関空から出発予定とのこと。「フライト大丈夫？」と聞いたら、「何かあれば航空会社から連絡があると思うから、僕は今は気にしない」とカラッとした調子で返ってきた。

初めて入ったこのゲストハウスのカフェは、これまで数え切れない人がここに行き交ってきたであろう旅人の濃厚な気配が空間に染みついているように感じた。それが建物の古さと相まって味わい深く、とても心地良かった。カフェでは、しゃべったりしゃべらなかったり、どっちでもいい。そんなゆるい雰囲気が気に入ったので、また来ようっと。そう思って席を立ち、兄さん方に挨拶した。

オランダ人の兄さんには「最後の夜楽しんで」と伝えた。イギリスの兄さんは、あと3日滞在するそう。「See you tomorrow」と言われ、思わず反復する。それを聞いたオランダの兄さんが、jealous...ぽつりと一言。よほど京都が気に入ったらしい。結果的に、とても楽しいひとときを過ごせた。また来よう、が明日明後日になりそうだ。