建物に染み込む旅の気配ーー五条ゲストハウス
五条ゲストハウスのカフェが再開したと知り、訪れた。
約2カ月ぶりの店内。入ってまず感じたのは、空気感が変わっていないこと。その場が海外からの観光客で賑わっていなくても、長年、人々が行き交ってきた気配は建物にしみ込んでいて、それは2カ月閉めていたからといってまったく薄れるものではない。旅人の開放感は健在だ。そのことが、嬉しかった。
座って気づいた。
ここなら、誰かと来ても斜めにゆったりと座れるし、十分にソーシャルディスタンスを保てる。風も通っている。ここでなら、必要以上に気を張らずにいられそうだ。
「まだ寝起き」「スケボー乗ってくる」
お店の方の、ゆるい会話が聞こえる。
そうそう、こんな感じ。肩の力が抜けて、ゆるっとできる気楽さ。心底ほっとした。五条ゲストハウスでは、オンラインでグッズ販売も始めている。店内でも買える。生き延びていくためになのだけれど、経営も切実なはずなのだけれど、気負いが見られなくて素敵だ。この空気感こそが、五条ゲストハウスなのかな。
この状況下においても、やっぱり愉快なことが起きているようで、ニタニタしながら話を聞かせてもらった。そして、オーナーの中西さんが作るスパイスカレーは、やっぱり美味しかった。
カフェ営業時間:11時〜18時
オンラインショップページ
https://gojoshop.thebase.in/