桝郷春美のブログ

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フリーランスのライターです。執筆記事や日記など。

雑誌掲載:『暮しの手帖』山崎佳代子さんインタビュー

 

1月25日(金)発売の『暮しの手帖』98号にインタビュー記事を書きました。タイトルは「故郷を追われても、人は食べて、生きてゆく」。旧ユーゴスラビアの一つ、セルビアに暮らす詩人の山崎佳代子さんが、食と戦争をテーマに聞き書きをしてまとめた一冊『パンと野いちご 戦火のセルビア、食物の記憶』(勁草書房)にちなんだインタビューです。

www.kurashi-no-techo.co.jp


山崎さんと出会ったのは、約3年前。海外で現代の戦争を経験している日本人女性がいることに衝撃を受け、その方の素顔がとてもチャーミングなことに魅かれ、山崎さんのことをペンで伝えたい、と想いを温めていました。足かけ2年。『暮しの手帖』とのご縁に恵まれて、ようやく記事にできました。

 

「戦争」と「食」という山崎さんの語りは、『暮しの手帖』の原点と通じるもの。私も含め、戦争を直接は知らない多くの読者にどうしたら読んでもらえるか、編集者と試行錯誤して形になったものです。


山崎さん、暮しの手帖社勁草書房さん、長谷川書店さん、水無瀬(大阪府三島郡島本町)のお店……。人と場所と時間が巡りめぐる中で、小さな奇跡のカケラが集まって、丹精込めて、一つのカタチになりました。


見開き2ページの記事に対して大げさかもしれませんが、今回の記事は、私にとっても、これまでのライター仕事の集大成です。途中、あきらめかけたこともありましたが、この企画が形にできたことに魂が震える想いがします。

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