ウェブ掲載:エンターテインメント『ギア-GEAR-』
京都でロングラン公演を行っている『ギア-GEAR-』というパフォーマンスがあります。たった一つの作品を8年にわたり上演し続けて、すでに3千回もの公演回数を重ねている舞台です。
⼦どもから⼤⼈、お年寄りまで、地域の⽅から海外の⽅まで広く開かれた形でエンターテインメントとして作られていて、劇場に足を運ぶと、お客さんの幅が実に多様なことが分かります。
このほど初めて観劇したのを機に、プロデューサーの小原啓渡さんへのインタビューを行い、朝日新聞デジタルの有料会員サイト、論座のスターファイルページに記事が掲載されました。
『ギア』プロデューサー小原啓渡インタビュー/上 - 桝郷春美|論座 - 朝日新聞社の言論サイト (asahi.com)
『ギア』プロデューサー小原啓渡インタビュー/下 - 桝郷春美|論座 - 朝日新聞社の言論サイト (asahi.com)
私がどうして『ギア』の小原さんのインタビューを紹介したかったかといえば、『ギア』の作品づくりにおいて、⽴場関係なく誰もが対等に意⾒できる⾵通しのよさを感じたからです。
また前例のない、新しいものをつくるのに必要な資質。それは、枠にとらわれない突き抜けた思考と、それを⾯⽩がる無邪気さではないか。⼩原さんのインタビューを通して、そんな印象を受けました。
8年に渡り、3千回超のロングラン公演を続けて来られた仕組みについては、特別なことは何もないといえばないのだけれど、⾏っていることすべてが、その実なかなかできないこと。継続は力なり、ってこういうことだなと納得しました。
『ギア』の専用劇場が入っているのは、築90年以上の「1928ビル」。近代建築が現役で残っている貴重な建物です。アーチ型の劇場空間は、ここでしか味わえない雰囲気があります。京都に来られる機会があれば、一度体験されるとよいと思います。